セラピストになりたいなら、○○を恐れてはいけない

こんにちは。カラリストスクール・ワムI.C.I 田口です。

お盆休みが終わりまして、ワムも今週から通常業務にもどりました。
事務所には大学生のインターンが来てくれました。
フレッシュなエネルギーで、事務所に新しい風を吹き込んでくれていますよ。

さて、

カラーセラピスト講座や、カラーセラピスト・スペシャリスト講座では、実際にロールプレイをしながらカラーセラピーを実践していく時間があります。

そんなときに、時々気づくこととして、

セラピスト役になった人が、「自分の興味で話を聴いてしまっている」ことがあります。

相談者の話に関心をもって聴くというのは、話を聴くときの基本ですから、「セラピストの興味で話を聴いたらいけないの?」という声が聞こえてきそうですね。

どういうことがいけないのかというと、

たとえば、相談者が「自分が通っている英会話教室で嫌なことがあった」という話をしたとします。

この場面では、セラピストは相談者が遭遇してしまった「嫌なこと」に焦点をあてて話を聴いていきます。

ところが、話を聴くことに慣れていないと、「英会話教室」とか「英語を習う」ことに焦点をあてて質問してしまうことがあるんです。

つまり、嫌なことがあったと話す相談者に対して、

「どんな風に嫌だったっんですか?」
「そのとき、どんな気持ちがしましたか?」

というように、相談者が抱いた気持ちについて質問していくところであるはずが、

「先生は外国人ですか?」とか
「週に何回通っているの?」とか
「どんな風にレッスンをしているの?」などなど…

相談者の気持ちではない部分の話に終始してしまうことがあるんですね。

これでは、相談者は自分の気持ちをセラピーの場で外に出すことができません。

そして、気持ちの部分、感情の部分を受け止めてもらったという体験がないと、セラピーの場で互いの信頼関係を築くことが難しくなるのです。

練習を見ていると、どうもセラピスト役になった人が、気持ちを受け止めること以外のことに興味が移ってしまっているような印象を受けることがあるんですよね。

でも、これをやってしまうと、効果的なセラピーはまずできないと思った方がいいでしょう。

なぜこうなってしまうかというのには理由があって、ほとんどの場合、無意識的ではありますが、聴き手が話し手の感情を受け止めることに恐れがあるということなんだと思います。

セラピストとして、カラーセラピーによって誰かを癒やしたい、励ましたい、元気づけたいと思うなら、相談者の感情を受け止めることを怖がらないでください。

相談者はセラピストを傷つける存在ではありません。そこには、何かによって傷ついた心があるだけなんですよ。

今日もお読みいただき、ありがとうございました。

(田口さつき)

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