こんにちは。カラリストスクール・ワムI.C.I 田口です。
今日は節分ですね。明日はもう立春。
だんだん春が近づいてきているせいか、なんとなく空気の冷たさも少し和らいできているような気がします。
ところで、セラピーに関わっていると、相談者のさまざまな感情に出会うことになります。
なんらかの悩みを抱えていらっしゃる相談者が、セラピーのなかで感情を表出できるというのはよいことです。
セラピストが相談者の隣を一緒に歩いて行くような、そういう立ち位置にいて、相談者が自分の親などに対して感情を露わにしても、それを一緒にながめていることはできるでしょう。
しかし、それがセラピストに向けられたものだったらどうでしょうか?
それも、強い怒りの感情であったとしたら?
実は、こういうことはセラピーの現場でしばしば起こることなんです。
本来「強い怒り」の感情の内側には、自分を否定されたことへの非常に深い悲しみがある。そういう風に相談者を理解しようと、どんなにセラピストが頑張ったとしても、怒りの感情にさらされ続け、攻撃され続けることが平気な人などいません。
特にセラピーに関心のある人って、みなさん、基本的にやさしくて、「困っている人のために何かしたい」、「人の役に立ちたい」と思っている方が多いのです。(そうでなければ、人の悩みに長い時間耳を傾けるという仕事はつとまらないんじゃないかなとも思います)
そうすると、相談者の怒りに触れたセラピストは、自分のやっていることに自信をなくしたり、セラピストとしての適性がないんじゃないかと思い始めたり、セラピーで目の前の人を救えないことに絶望してしまうことがあるのです。
そういうときには、どうしたらいいのでしょうか?
もし、セラピストであるあなたが、相談者からの怒りの感情を「これ以上受け止められない」と感じるなら、それはその相談者を手放していいときです。
以前、先輩のセラピストから言われたことですが、
「わたしたちは相談者の感情の受け皿ですが、受け皿が壊れてしまっては、この仕事を続けることができなくなります。そういうときは『できない』と言っていいのです」
セラピストは、自分にはもう無理だと思ったときに、
「あなたのご相談にはもう乗れません」
「あなたの話をもう聴くことはできません」
と言っていいのです。
手放すことは、逃げることではありません。自分のできる範囲を決めておくこと、それもセラピストにとって大切なことなのです。
セラピストもこころを持ったひとりの人間なのですから、自分を守ることが必要なんですよ。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
(田口さつき)
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