こんにちは。カラリストスクール・ワムI.C.I田口です。
3月は卒業の季節ですね。先日は、ワムの講座を優秀な成績で修了した方々を全国産業人能力開発団体連合会で表彰していただきました。
ワムは、卒業後もご縁が続くのが大きな特徴。
卒業はひとつの終着点ですが、そこからが、また新たなスタートとも言えるのです。
そんな時の流れについて、今日は書いておこうかなと思います。
以前、こんなコラムを書いたことがあります。↓
このとき、ずいぶんと反響をいただきました。(知らないよという方は、よかったら読んでみて下さい。上の画像をタップすると表示されます。)
なかでも時間の流れについて書いたところに、たいへん共感してくださる意見が多かったのですが、この時間の流れについての考え方、実は、すごく昔から考えている人がいたのです。
それは、イギリスの形而上学者ジェイムズ・ブラッドリー(1693~1762)でした。
「ブラッドリーは、時間は未来から過去に向かって流れていて、未来が過去に変わるその瞬間がわれわれの現在であると言っています。」
この記述は『語るボルヘス』ホルヘ・ルイス・ボルヘス著(岩波文庫版)のなかの「時間」という項目で語られています。
ボルヘス(1899~1986)は、盲目の図書館長として知られるアルゼンチンの作家であり、詩人であり、文学者で、この『語るボルヘス』には、ベルグラーノ大学での5回の講演「不死性」「書物」「エマヌエル・スエーデンボリ」「探偵小説」「時間」が収録されています。学者の講演というと難しい内容かなと尻込みしそうですが、これが語られた言葉であるためか、とてもわかりやすい。
この本を読むと、そこで語られたさまざまな思想家や小説家の書物に触れたくなります。
私は、セラピストを目指している人には、ぜひ、たくさんの物語を読んでほしいと思っています。
なぜなら、セラピーには、ご相談者に物語を話してそれを聞いてもらうという手法があるからなんです。
物語のなかで語られる架空のお話が、相談者の境遇と似ていたり、暗喩のようにどこかに通じるものがあったりすると、相談者はその物語を通じて、自分のなかに問題解決の方法を見つけ出していくということが起きます。
説明的に「この問題の原因はこうではないですか?」のように言ってもどこかピンと来ない感じなのに、物語のかたちをとると不思議と心に響くことがある。
そういう力が物語にはあるのです。
おとぎ話などには、セラピーに使えるお話がたくさんありますよ。
たとえば、「長靴をはいた猫」なんてどうでしょうか。
親から受け継いだ遺産のなかで、一番役に立たないと思っていた猫をもらった末の息子が、猫に助けられて大金落ちになるという話ですね。
一番役に立たないと思っていたものが、案外、自分の一番の助けになる。そんなことって、意外にあるのかもしれません。
そう。欠点だとか、弱さだと思っていたことが、案外、自分を守っている。そんなこともあるのかなと思うのです。
さあ。今日はここまで。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
(田口さつき)
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会場 カラリストスクール・ワムICI 原宿教室
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