「自主的に○○してほしい」という気持ちにひそむダブルバインドとは?

こんにちは。カラリストスクール・ワムI.C.I 田口です。

寒くて家にこもっていると、ついつい食べ過ぎたりしてしまいますね。
少しは節制しないと洋服が着られなくなっちゃうと思いつつ、おいしいものの誘惑に抵抗するのは難しい!(笑)
日常生活の些細なことでも、自己管理をしていくことは案外たいへんなものです。

子どもが朝、何度起こしてもなかなか起きなくて、毎朝とても苦労しているお母さん。
「もういい加減にして!」と思う瞬間があるんだと思います。

ただ、そういうときに

「もう自主的に、きちんと早起きしなさい!」

というのは、とても危険なんです。

なぜならば、ここには「自主的にしなさい」という命令と「きちんと早起きしなさい」という二つの矛盾する命令が含まれているからです。

「自主的に」というのは、自分で判断して自分が主体的に自分の行動を決めるということですから、朝寝坊したい子どもにとっては、自主的にするということは、朝寝坊して起きたいときに起きるということになります。「自主的にしなさい」という命令は、自分が好きなように寝たり起きたりしていいということになります。

一方で、「きちんと早起きしなさい」というのは、自分の意思に反していても、社会生活のスケジュールに合わせて行動しなさいという意味になるのです。

このような矛盾した命令を受けると、子どもは自分の好きにしたら良いのか、親の言うことを聞いたら良いのかわからなくなり、身動きがとれなくなるということが起こります。

こういうことって、親子の関係だけでなく、いろんな関係性のなかで案外しばしばおこることなんです。

ではどうしたらいいのか?

ここでは、「早起きできない」(「○○できない」というように、○○に当てはまる言葉を入れて考えてもいいでしょう)ことによって、守られている何かがあるという視点がとても大切になります。

これは本人だけの問題でなく、関わる人との関係性も含んでいるので、考えてもすぐに答えが出てこないかもしれません。
でも、このように考えてみることそのこと自体が、とても大きな意味を持っていると思います。

そして、このようなことの解決には、「問題行動には目的がある」という視点がとても大切になるのです。

今日もお読みいただき、ありがとうございました。

田口さつき
カラリストスクール・ワムI.C.I

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カラリストスクール・ワムICI 原宿教室
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